国家転ぷく、(追記アリ)
をマジで考える五秒前。
いや、歯科医院の門前での葛藤です。
それがダメなら、いっそパラレルワールドへ飛びたいっ!青豆っ!
直近で18年前の歯科医の恐怖をぷるぷると思い出す。
予約の決心だけでも二週間かかった。なのに当日になって日和りまくる。
まあ、しかし、そこはいい年をした大人なので、バッチいってこ〜い。
診察台にあがると、「口を大きく開けてください」と言われ、反射的に口をぎゅっと閉じてしまった。イヤです。怖いです。
帰ります。
まあ、しかし、そこは大人ですから、開けたわよ。
口の中をぐるりと見渡した矢崎滋みたいな先生は、言った。
「この治療は、外国でされたんですか?」
は、はんれすか?
丸く開いた唇をひきつらせながら訊く。
「前にされた治療は外国だったんですか?」
その瞬間、“矢崎”先生のいわんとすることを察し、一気に親近感がわきあがる。
レントゲン撮影をした後、先生は、小型カメラを私の口の中で作動しながらモニターを指して、
「ほら、この歯、かぶせもの下から黒くなってるでしょ。まずこのかぶせものを取りましょうね。……それで、もう一本の歯のほうなんですが、申し訳ないんだけれど……」
本当に申し訳なさそうに、今度は先ほど撮ったレントゲン写真のほうに注意を促す。
「かぶせものの下で、歯の根元がふたつに割れちゃってます。疲れたら腫れませんか?ごめんなさいね」
いえ、先生はちっとも悪くないです。
「割れた根元のいっぽうはもう死んじゃってるけど、もういっぽうは生きてる。まだ助けられるかもしれない」
救命救急24時!ほど切羽詰まってませんが丁寧な説明を聴くうちに、「外国で治療したの?」の問いが頭のなかで何回もリピートする。
そうだろうな〜、やっぱりな〜。だって血みどろだったもん。火傷もさせられたし。
まさに、未開地歯医者。ありゃ、親がおカネを積んで入学させたクチだな。いまさら恨みに思ってもしようがないけれど。
家に帰ってブリ母に報告すると、
「やっぱり〜!?あそこの病院酷かったもんね!お兄ちゃんなんか治療後に何日も膿が出て可哀そうかったもん!やっぱり口コミってアテにならんよね〜」
ナゼ行かせるっ?!
ブリ母を責めるのはお門違いだが、“矢崎”先生の「ごめんなさいね」の一言が妙に懐かしいブリジツトです。
久々に訪れた歯科医院はいろんな最新機器がたっぷりあって、なんか自分が鉄腕アトムになった気分になれて、けっこう面白かったです!また行きます。
【追記】
治療中、私はかなり恥ずかしい患者でした。
「痛いときは手をあげてください」といわれ、一回だけ手をあげました。先生は、
「痛かった? ごめんね、ごめんね」
と一生懸命謝ってくれたのですが、私の答えはというと、
「す、すいません。舌がつってしまいました……」
(ウィーンの治療中、舌の所在がわからなくなって一生懸命巻いて喉の奥のほうへ収納したところ、舌の裏がつってしまった _| ̄|○~)
先生は、言いました。
「歯医者さんはあまり慣れてないのかな?」
私は、答えました。
「前のところが……怖かったから」
すると、助手の女性と目を合わせてぷっと吹き出した先生は、
「うん、痛くなくても手をあげていいですからね。とりあえず口ゆすぎます?」
それからも治療は続行したわけだが、みなさんは舌、どうされてますか。
私は、怖くて巻かずにはおられませぬ。
【追記2】
この歯科医院、窓口の女性がたいへんファンキーで、麻酔を用いた治療後、「あのう、今日はやっぱりお酒はやめといたほうがいいですよね」と弱気な私に対して、
「酒? お酒はオッケーよ。(歯を)抜いてない限り、じゃんじゃんいっちゃって!!」
と華やかに笑いました。
じゃんじゃんって・・・・。










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